旧くからある頑丈なキャンバス素材を使用し、Caramelらしい柔らかなプロポーションを表現しました。
DUCK生地の事
アメリカ発祥の生地。
旧くから資材として使用されており、日本の帆布の手本となった生地です。
Caramelで使用しているダック生地はARMY DUCK『アーミーダック』と呼ばれる米陸軍に長く使用されている規格に分類されます。
Canvasとしては比較的細い糸を組織密度(特に経糸)を上げて織っているのが特徴です。
染色方法もAlizarin Dyedという旧いDUCK資料に多く出てくる染色方法を再現したそうです。
色合いと風合いに旧い生地の良さを感じる魅力的な生地です。
生地にはパラフィンワックスを含ませており防水性もあります。
同じ重さの一般的な帆布と比べると、高密度でかなり引き締まった印象です。
革の事
ピットスムース
ピットなめしは濃度の薄いタンニン槽から徐々に濃いタンニン槽へと原皮を移し、ゆっくりと時間をかけてタンニンを浸透さていきます。
ピットなめしの革は皮の繊維をほぐさず、原皮をあまり動かさずにじっくりと時間をかけてタンニンを浸透させていくため、堅牢で型崩れしにくい特徴を持ちます。
ピットなめしには非常に長い時間と手間がかかるために、タンナーと呼ばれるメーカーは徐々にその数を減らし、国内でも世界的にも大変希少な存在となっております。
植物の渋である植物タンニンでなめされた革の魅力はなんと言ってもその経年変化『エイジング』でしょう。
使用される方に徐々に馴染んでいき、日に当たれば日焼けをし、よく触れる部分は艶を増していきます。
短時間でなめす方法でなく、ゆっくり長い時間をかけて作られるピットなめしレザーは、堅牢で型崩れしにくく、更に使う程に色濃く、深い艶へ変化していきます。
金具の事
真鍮
Caramelでは金具類に可能な限り国産の真鍮製のパーツをあえてメッキをせず使用してます。
美しく腐食に強い真鍮はアンティークの家具や古い船舶用パーツ等で、味わい深く丈夫な金属として知られております。